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unit-H 中村高淑建築設計事務所
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美しが丘西の家・T邸
[所在地]
神奈川県横浜市

[敷地面積]
133.51m²(40.38坪)

[延床面積]
114.83m²(34.7坪)

[竣工]
2012年7月

[作品解説]
郊外の住宅地に計画した吹抜けのある、若い家族のための家。 ライフスタイルの変化に柔軟に対応できることを考えた。長期優良住宅認定取得。 クライアントはBBQのできるデッキと広々とした明るいリビングのある家を希望した。

来客が多く、2台の駐車を望んだが、敷地の大きさと家の配置から容易ではなかった。 そこで高低差を利用して擁壁と基礎の躯体を兼用させて、道路側の空きスペースを効率よく確保した。そこにアプローチと連続するウッドデッキを設けて、下部の地下スペースを屋根付き駐輪場と頭入れの部分的な駐車スペース、物置として利用することで、来客時には先に自家用車を縦列駐車しておくことで合計2台分の駐車スペースを実現した。

1階のリビングは、南面のあえて一段高さをあげたデッキによって前面道路や向いの家からの支線からプライバシーを守りながら、落ち着きと開放感を得る。上部に設けた吹抜ハイサイドライトからは空を眺めることができ、面積以上の開放感を得ると同時に、奥に長く配置されたダイニングキッチン側にも充分な採光を確保する。隣接した和室コーナーは普段は可動間仕切りを開け放ち、鉄骨造のスケルトン階段越しに視覚的にLDKとつながって、広く一体的に使うことを想定している。小さな子どもを寝かしつけたり、遊び場として活躍する。併設したWICは来客用の寝具以外にも、おもちゃを片付けたりするリビング収納も兼用している。

2階には個室とバスルームなどの水廻りを配置した。階段上部のトップライトは廊下と中階段を明るく照らし、1階にも光を届ける。ここは室内の物干し場でもあり、廊下壁面を黒板にすることで子どもの遊び場も兼ねる。個室は吹抜けを介してつながる。広いほうの個室を当面は家族の主寝室として使い、いずれは子ども室として2室に分割する。その場合には現在の書斎を主寝室とする。主寝室を時期によって移動することからクローゼットは洗面脱衣と直接行き来ができ、将来の主寝室ともつながるように配置し、どの時期でも使い勝手がよいようにと配慮した。 このように、子どもの成長過程と共に、若い家族の将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応できるように工夫した。

外壁には白さを長く保つといわれるスイス漆喰を採用。また、室内の一部の壁は施主家族が自分で塗装を施したり、こだわった設備や仕上げ材も自ら探してくるなどなど、家づくりの過程から家族で楽しみ、完成後も長い間愛着を持って住んでいただける家になったかと思う。
長期優良住宅認定の取得と相まって、長きに渡り愛着を持って使われることを期待している。
Data

一般住宅設計 | 中村 高淑

種別 | 新築

構造 | 木造

予算 |

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