建築家WEB
建築家ポータルサイト
建築家WEB
4,444view
N.A.O
336view
HOUSE-K
敷地は、歴史のある緑豊かな住宅地に存する。面積は約1200㎡と非常に広く、敷地内には母屋と小屋、多くの樹木が現存している状態であった。また、隣地に建物はなく、敷地内と同じく、多くの樹木が現存していた。まるで緑に包まれたようなこの敷地を初めて見たとき、様々な方向に発展する〝可能性〟を感じた。子世帯の住居を将来的に建てる。必要に応じて小屋を建てる。物見塔や大きなデッキやアスレチックを作っても良いかもしれない。長いスパンで手を加えていき、小さな村が完成する。そんな構想が浮かんだ。この敷地の可能性を広げ、新たなベースとなっていくような住宅を思案するべきだと考えた。

敷地に対して出来る限り開き、繋がりを持たせる為、半平屋型とし、1階、2階共に南面全面を開口部とした。2階は、1階からセットバックするかたちでコックピット状に室を設け、1階屋根に草屋根を施している。1階だけからではなく、2階からも建物へのアプローチを可能とする為のステージとして設えた。例えば、敷地内に新しい建物等を建て、ブリッジで繋げることや、外部階段を設ける等の方法をとってアプローチの仕方を増やしても良いかもしれない。南面全面の開口部は、取り外し等をしても構造上支障がない為、新たな小屋等を建て、直接繋げることも可能となっている。この住宅をメインとし、サブの小屋等を繋げ、拡張していける構成とした。

その可能性は、内部にも連続している。内部空間は、出来る限り間仕切りを設けず、使い方を限定しないように心掛けた。玄関土間や2階の子供室は、大きなワンルームとし、将来的に間仕切りを設けることができる構成としている。将来的な子供の人数は未確定であり、また、親の同居の可能性も考慮する必要があった為だ。可能性を予測し、設計段階で決定するのではなく、未確定な部分は、住いながら決定し、完成に向かうことができる空間構成としている。その為もあり、敢えて仕上げは、ラーチ合板とした。容易に手に入り、安価な材料を選定することで、後のカスタマイズをDIYが得意なクライアント自身で行ってもらおうと考えた。

あらゆる可能性を初期段階で限定せず、敢えて竣工時点を100%としない設計とした。敷地全体でいえば50%程度が現在の完成度かもしれない。残りの50%を長い年月を掛け、世代を跨いで継承し、完成に向かうようなベースの設計を目指した。
Data

一般住宅設計 | 加藤直樹

種別 | 新築

構造 | 木造

予算 |

建築家WEB TOP
FEATURE
ANNOUNCE
WORK
ARCHITECT
OFFICE
BOOK
CONTACT
Site Map
建築家WEB TOP