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矢橋徹建築設計事務所
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護藤の家
[ 所在地 ]
熊本県熊本市
[ ロケーション ]
住宅地
[ 敷地面積 ]
220.86㎡
[ 延床面積 ]
101.02㎡
[ 竣工年 ]
2013年
[ 施工者 ]
株式会社モダンリブ
[ 作品解説 ]
 熊本市の中心部から車で20分ほどの場所にある静かな場所に建つ4人の家族のための住宅である。
周辺は昔の集落の姿を残す家々が点在し、農地が広がる場所にある。既にここにある場所性と繋がり
ながらも固有の存在感を示す住居を提案することとした。スッと風景に溶け込むような存在感と点景と
しての建築がそこにあることで周りの集落の風景が良きバックグラウンドとして映えることを目的とし、
建築のスケールに関しては特にデリケートに操作している。またクライアントの要望である太陽光パネル
によって導いた可愛らしい勾配屋根もその意味を継承し建築を特徴づけている。
 内部はオープンな生活を望むクライアントの意向に沿うように行き止まりのない回遊性のあるプラン
となっている。キッチンを中心に動線が監理され、子育て世代を抜けた後でも変わらない使い勝手の
よさを実現できた。南側に公民館があり、賑やか明るい雰囲気が広がっている。しかしその恩恵を受ける
ため大開口サッシュで解決することをさけている。賑やかであることは同時にプライバシーの問題へ
直結することでもある。それは日本全国にある住宅街がもつネガティブな部分である。ひまわりのように
南側に大きく開口をあけた住宅は、時にプライバシーを気にするあまりカーテンを閉めたままで過ごす
ことになる。その姿は本末転倒で滑稽な姿であり、ゴーストタウンのような不気味さすら感じるのが日本
の住宅街の裏の姿である。そこで、1階はテラスを介して南側と接触するように計画した。このテラスは
西側の市道からの視線と西日をカットしながら白で囲まれた内側の壁で南側からの光を反射し室内を
照らす役割を持たせている。プライバシーを守りながらも自然の恩恵を受けるこのテラスの提案で住
宅地に建つことへの一つの解答となった。
Data

一般住宅設計 | 矢橋 徹

種別 | 新築

構造 | 木造

予算 |

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