[ 作品解説 ]
小さいお嬢さんが成長するに従い、それぞれの生活の場所や時間が変容しながらもなお家族同士が混ざり合って生活していける様な家づくりがテーマとなりました。
土間の性格をもつLDの一部に天窓をもつ開放的な吹抜けを中庭として位置づけ、和室、スタディ、ファミリースペース、寝室などの要素を、これを中心にスキップ状に展開させました。
視線のブランク、高さの変化により発生するそれぞれのオープンかつ必要な距離が、場所を次々に展開しながら成長してゆく彼女たちにとって、家が当たり前に家族と一緒の自由な場所と感じられる様に、また、個室を持った時の急な閉塞ではなく、他のエリアを使った段階的な独立を行える様な空間づくりを心がけました。