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八幡浜の家
極度に過密した都市圏でもなく、悠々と自然が
広がる田園でもない地方都市。そこに住まう一
つの手掛かりとして「街の情景」がある。
・ビル、家、大通り、裏路地…様々な都市の要
素が一定の範囲に無造作に置かれている_それ
が地方の都市空間だ。都市や田園のメガスケー
ルとは異なった、人の身体感覚に呼応する密集
感・凹凸感がある。この心地よさこそが地方都
市の持つ「街の情景」だ。
・「街の情景」を、敷地の中や建築の中に反復
する_それは、環境や街との緩やかな切り結び
方を意味する。反復することで同じ要素が外部
との連続性・共通性を生み、また、反復するこ
とでその完結性が外部との遮断性・個別性を生
む。そして、そのどちらも、どちらかを圧倒す
るほどの強いアイデンティティを持ち得ない。
どちらにも解釈可能な「ゆらぎ」のようなもの
だ。この「ゆらぎ」は地方の文化・経済・人に
通底する特有のものでもある。建築が人と街と
を「ゆらぎ」ながら切り結ぶ_「街の情景」を
帯びた建築だけに可能なことだ。 |
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